アプリのトラッキング許可のダークパターンに関する研究報告

アプリのトラッキング許可のダークパターンに関する研究報告

2021年11月9日

2021年7月、CPO(Chief Product Officer)の坂本一仁が情報処理学会セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究発表会において、アプリのトラッキング許可のダークパターン調査研究について発表しました。

ダークパターンは事業者の利益を優先させるようにユーザを意図的に誘導する手法で、ECサイトやCookie同意バナー等でこれまでも頻繁に利用されており、一部の法律やガイドラインではダークパターンの使用が禁止されています。

Apple社はiOS14からアプリトラッキング透明性をローンチし、その一環として広告識別子であるIDFAの利用をユーザのオプトイン形式に変更しました。

これまでのダークパターン利用の傾向から、「オプトインの許諾画面」にダークパターンが利用される可能性が高く、DataSignではIDFA許可画面まわりのダークパターン利用に対して早期の調査研究を実施しました。

研究の結果から

  • 日本向け無料のiOSアプリ100のうち、IDFA利用は35アプリ
  • 35アプリのうち、少なくとも1つ以上のダークパターンがあると判定されたものは31アプリ(88.6%)
  • 追加の説明画面を用意している16アプリのうち8アプリはApple社のガイドライン違反の可能性

という主要な発見がありました。

この研究の追加調査として日本経済新聞社と共同でIDFA許可画面がある主要50アプリについて調査しました。

「追跡広告」逃れにくく 人気アプリ2割で、日経調査

DataSignでは今後も公正な立場から、だれもが安心してパーソナルデータを活用できる世界の実現を目指し、活動を続けていきます。

論文情報

アプリのトラッキング許可に対するダークパターン調査

坂本 一仁

第94回コンピュータセキュリティ・第43回セキュリティ心理学とトラスト合同研究発表会

2021年7月19-20日(オンライン開催)

※ ここに掲載した著作物の利用に関する注意

本著作物の著作権は情報処理学会に帰属します。本著作物は著作権者である情報処理学会の許可のもとに掲載するものです。ご利用に当たっては「著作権法」ならびに「情報処理学会倫理綱領」に従うことをお願いいたします。

発表スライド

関連記事

共同調査の結果が、日経新聞に掲載されました

アップル社のIDFA同意必須化

ダークパターンとは何か

ニュースコメンタリー (ダークパターン規制 等)

お問合せ