毎週木曜日に配信している「データサイン・ランチタイムトーク」の模様をレポートします。当記事で取り上げるのは以下の配信です。

  • 配信日:2024年12月19日 
  • タイトル:mixi2
  • スピーカー:DataSign(データサイン) 代表取締役社長 太田祐一
  • MC:ビジネスディベロッパー 宮崎洋史

MIXIが開始した新たなSNS

株式会社MIXI(以下、MIXI)は、SNS「mixi」に続くSNS「mixi2」を2024年12月16日にサービスを開始しました。この日のランチタイムトークでは、ウェブ上に公開されているMIXIおよびmixi2のプライバシーポリシーなどを視聴者の皆さんと一緒にウォッチしました。

mixi2公式サイトなどによれば、2004年にサービスを開始したmixiは「心地の良いつながり」を軸とした、ゆったりとしたコミュニケーションの場を提供する一方、mixi2は「今を共有でき、すぐ集える」を軸とした、手軽でリアルタイムなコミュニケーションができる場の提供を目指しており、ヘルプページにある「より自分にフィットするサービスをご利用いただければと思います」というメッセージからは棲み分けを図ることがうかがえます。

mixiとmixi2は独立したサービスで、mixi2では「MIXI ID」を使用して、認証を行っています。MIXI IDは、MIXIが提供するサービス間で利用できる共通アカウントです。

取得するデータの種類と利用目的を階層構造で一覧化 

mixi2はApp StoreおよびGoogle Playからのダウンロードおよびインストールが可能です。アプリのダウンロード画面にはアプリ開発者(デベロッパー)がアプリを通じてユーザーに関するどのような種類のデータを収集しているか、といった情報がApp Storeでは「アプリのプライバシー」の欄に、Google Playでは「データ セーフティ」の欄に記されています。

さらに収集されたデータの利用目的などを詳しく知りたい場合、それぞれの欄からMIXIのプライバシーポリシーへ誘導するリンクをクリックする階層構造が採られています。

MIXIのプライバシーポリシーに記された「個人情報の利用目的」には、取得した個人情報をサービスの提供および案内、サービスの利用料金の請求、本人への連絡、キャンペーン等のプレゼントの発送、サービスの改善や新サービスの開発等に役立てる、といった利用目的が一覧になっています。

また、Cookie(クッキー)やアクセスしたURL、コンテンツ、参照順などの行動履歴、広告識別子などの”特定の個人を識別できない情報”の取得、利用などについて記した項目「属性情報や行動履歴等の取得・利用」も並んでいます。

サービス展開に応じて改訂履歴を残した情報更新を

前掲した「個人情報の取り扱いについて」には、「(前略)当該個別のプライバシーポリシー等が定めている内容と次に定める内容が異なるときは、個別のプライバシーポリシー等に定める内容に従い個人情報を取り扱うものとします」という一文があります。

そこで、mixi2のプライバシーポリシーをチェックしてみました。

「このページは比較的わかりやすくまとめられている印象を受けました。取得する情報ごとに利用目的を明記するのはとても良いと思います。なお、今後展開される新たなサービスに応じて取得する情報や利用目的が変化すると思われます。プライバシーポリシーも連動して更新されることを期待します」(データサイン 代表取締役社長 太田祐一)

皆さんのウェブサイトはいかがでしょうか。プライバシーポリシーを改訂した場合にはGithubなどを利用し、新旧の情報が比較対照できる履歴を残すとよいでしょう。データの提供主体である利用者とデータを取り扱う事業者双方のよりよい信頼関係構築の一助になるはずです。