毎週木曜日に配信している「データサイン・ランチタイムトーク」の模様をレポートします。当記事で取り上げるのは以下の配信です。

  • 配信日:2024年2月22日
  • タイトル:OWND Wallet(デジタルアイデンティティーウォレット)のデモ
  • メインスピーカー:データサイン 代表取締役社長 太田祐一
  • MC:ビジネスディベロッパー 宮崎洋史

初期開発が完了したアプリをお披露目

ランチタイムトークでしばしば話題に取り上げている「OWND Project」(オウンドプロジェクト)。初期開発が完了した2つのアプリケーションのUIや利用シーンの一部をお披露目しました。

OWND Project は個人が主体となるデジタルアイデンティティーの社会実装を目指し、よりトラストできるコミュニケーションを実現するためのプロジェクトです。

プロジェクトで取り組むことは次の3つです。

・実現に資するオープンソースソフトウェアの開発

・トラストを担保するためのガバナンスモデル/ルールの検討

・ユースケース/ビジネスモデル検討

プロジェクト自体は非営利活動ですが、その成果物を用いてビジネスを展開したい個人や企業の方はウェルカムです。

メールアドレスや電話番号は提供しない

OWND Projectでは、 国際標準技術に準拠したホワイトラベルのデジタルアイデンティティーウォレットであるOWND Walletと、 E2E暗号化に対応したメッセージングアプリケーション OWND Messengerをオープンソースで開発しています。

OWND Messengerに自分のアカウントを作成(サインアップ)するには、iOSまたはAndroidにOWND Walletをインストールします。

次にPCブラウザ(Chrome推奨)からOWND Messengerにアクセスし、「ウォレットでサインイン」をクリックします。そして表示されたQRコードを、OWND Walletがインストールされたスマホなどから読み取ります。

「OWND Messengerを利用するサインインにおいて、サービス提供者(Relying Party)側に提供されるのは、ユーザーの公開鍵やウォレット内で生成されたIDトークンのみです。メールアドレスや電話番号は提供されません」(データサイン 代表取締役社長 太田祐一)

皆さんのご意見をアンケートでお聞かせください

さてOWND Messengerのルームに入ると、すでにサインイン済みのデータサインの社員が参加していました。

『この太田祐一という人はなりすましではなく、本人である』ということの証明は、OWND Walletから太田本人により選択的に開示された『氏名』『会社名』(社員証)と『年齢は13歳以上である』といった情報から確かめることができます」(太田)

本人確認および年齢(13歳以上)の裏付けは、公的個人認証サービスを用いてマイナンバーカードと連携する「xID」(クロスID)により行われています。また社員証のデータはデータサインで当該秘密鍵を所持している社員の署名により、データサインという会社が運営するウェブサイトの信頼性や会社の実在性はSSL認証により、それぞれ担保されています。

なお、ユーザー自身による属性情報の選択的情報開示により、氏名を伏せて「年齢が13歳以上である」ということだけ相手先に見せることもできます。

OWND WalletとOWND Messengerは気軽に試すことができます。こちらの「OWND Messenger でギフトカードを受け取ろう(アンケートあり)」(https://datasign.jp/blog/ownd-messenger-tutorial/)にアクセスしてみてください。使い心地や気になる点をアンケート回答でフィードバックしてくれた方に特典を差し上げるキャンペーンを実施しています(キャンペーンは既に終了しました)。