株式会社DataSignが提供するPDS内蔵情報銀行「paspit」と、そのOEM製品である「paspit for X」が「The MyData Operator 2020 Award」を受賞したことをお知らせします。
同賞は、ヘルシンキに拠点を置き、個人中心のパーソナルデータ活用を推進している非営利団体 MyData Globalが、パーソナルデータ管理サービスプロバイダーを、MyData Operatorの基準に照らして審査し授与されます。
これまでに合計23サービスが受賞しており、日本の情報銀行事業者が受賞するのは今回が初となります。
審査基準
審査基準は次の9つの柱からなります
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アイデンティティ・マネジメント
ユーザーのアイデンティティを認証・認可し、適切な権限を付与できるか -
パーミッション・マネジメント
ユーザーがパーソナルデータの流通に対して、許諾・撤回をおこなえるか -
サービス・マネジメント
ユーザー、データソース、データ活用企業を適切に連携させることができるか -
価値交換
パーソナルデータ交換の中で生まれた価値を、エコシステム参加者間で交換できるか -
データモデル・マネジメント
異なるデータソース間のデータモデルの違いを吸収し、データポータビリティを強化しているか -
パーソナルデータ転送
エコシステム参加者間でのデータ転送を可能としているか -
パーソナルデータストレージ
パーソナルデータを、個人の管理下で安全に保存できるか -
ガバナンス・サポート
エコシステムに参加する個人と組織の間にガバナンスが働いているか -
ロギングとアカウンタビリティ
発生した全ての情報交換を追跡し、誰がいつ何にアクセスしたか、透明性を確保しているか
評価された点
審査では、ガバナンスサポートの観点で、paspitがデータ倫理審査会を設けている点が評価を集めました。データ倫理審査会は、個人の利益を代表する者、セキュリティの専門家、法律の専門家などからなる委員会で、パーソナルデータの取り扱いについて、データの取扱いや利用方法、提供先の選定などが倫理的に行われているか、社外の委員を含めたメンバーによるチェック体制を構築しています。
DataSignは今後も「個人中心のパーソナルデータ活用」を推進し、paspitをその中核プロダクトとしてプロモーションしていきます。
paspit
DataSignが開発した、パーソナルデータ管理・活用のためのサービス。現在、スマホアプリ(iOS、Android)、Webアプリとして提供中。ID・パスワード管理機能を持ち、本人の同意の元、Webサービスにログインし、パーソナルデータを取得する機能を持つ。情報銀行の通常認定を取得
OEMとして企業への提供実績多数
MyData Global
個人中心のパーソナルデータ活用を目指して2018年に設立。現在、90の法人会員、600人超の個人会員が40を超す国から参加